コロナ禍での出産事情・・・

2020年を迎えてすぐに、中国のある地域で新型コロナウイルスが発症しました。

新型コロナウイルスによる感染症は、予防接種といった予防対策も治療法も全く確立されていない中、世界各国の人の往来により爆発的に感染が拡大し、日本においてもあっという間に広がりを見せました。そして悲しいことに、多くの方々がコロナ感染症によって亡くなられています。

感染初期においてはインフルエンザ同様の発熱・咳・鼻つまり・味覚障害といった風邪症状から始まり、抵抗力のある人は自然に治癒していくことが多いようですが、一方では重症化し呼吸困難や持病の悪化といった生死に繋がる事態が起こっています。

コロナ禍においての唯一の対策は、感染者との接触を断つことといえるのです。

しかし、感染者は症状がない人も多くいて、症状のない人からいつの間にか感染したまたま症状がでた人が過剰なまでに騒がれ、ニュースで感染者情報として毎日のように話題に取り上げられます。そして個人が特定されないとはいえ、発症した地域やSNSなどにより個人や家族・居住地までも推測され、コロナ差別や偏見といったこ事態も引き起こしかねません。

また、感染者は厳重な厳重な隔離対策がとられ、非常に孤独で不便な辛い日々を過ごさなければならないのです。

コロナ感染症は、単に疾患を患うだけでなくこういった事情から精神的にも追い込まれることも考えられ、誰もが不安でままならない日常を送っているのではないでしょうか。

出産の現場

安倍総理大臣が『非常事態宣言』を発令したそのときから、あらゆる病院は患者様を守るべく面会者を厳重に制限し、医療従事者においても感染対策を万全にをして患者様の安全を守っているのです。しかし感染対策に必要なガウンや手袋・マスク・消毒液といった医療必需品があっという間に品薄となり医療現場では日々あらゆる対策や工夫を重ねて対応に追われていました。

出産する産院においても、母子をコロナ感染症から守るためにご主人を含む家族や親戚との面会を絶ち、入院中の母子の安全を最大限に守る努力がなされています。感染対策の強化にともない、家族との面会が絶たれ、喜びの瞬間に制限が設けられている現状に申し訳なさすら感じてしまいます。

しかし助産師や医師は、『出産はやはり夫婦二人三脚で乗り切ってほしい。新しい命を迎え入れてほしい』といった思いから、可能な限りご主人とともに出産に望める環境作りに励んでいます。

どうかコロナウイルス感染への不安な状況が、一日も早く終息を迎えられますように・・・

出産を迎えられる母と子、そしてそのご家族様へ

新型コロナウイルス感染症に罹患しませんように・・・